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プレゼンを行うにあたり、スライドの立場はあくまで補助。しかし、そのポテンシャルは計り知れません。話をわかりやすくし、印象や感情を届け、相手の理解までコントロールすることができます。
このスライドのポテンシャルを引き出すには、ビジュアルに触れるより前、プレゼンテーションを設計する段階から「デザイン」していく必要があります。基礎がしっかりしてこそ、ビジュアルが意味を持つようになるのです。
本誌では、プレゼンテーションをデザインの手法で設計しながら、実際の制作の流れまで紹介していきます。本質的なデザインを習得して、より魅力的なプレゼンを作成していきましょう!
スライドを作ったものの、何かうまくハマらない。良い感じにならないと悩んだことはないでしょうか。そのスライドをよく観察してみると、様々な原因が見えてきます。例えば、統一感がない、テキストが読みにくい、イラストだけで意味が読み取れない、どこを読んで良いかわからないなど…… 一見するとビジュアルだけの要因のように見えますが、実は目的や方向性の決定など、「プレゼン自体の設計」にも原因が隠れています。
そこで、ビジュアルに触れる前からデザインをスタートしてみましょう。目的は何か、相手は誰か。いつどこで何をどのようにプレゼンするのか。それぞれをしっかりと観察し、課題となりうるものを洗い出します。それらを、ビジュアルを使って解決していく。デザインの手法と合わせることで、クオリティを上げられるはずです。
今まで積み上げてきた全てのスキルをフルに活かし、デザインの手法でプレゼンをつくってみましょう。きっと、あなたの可能性をもっと押し広げてくれるはずです。さぁ、最後の一歩を踏み出して、デザインの世界へ飛び込みましょう!