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「自分の情報を相手に伝える」ことがプレゼンの最大の目標です。そのために、レイアウトなどの「デザイン」の手法を試みました。
しかし、それだけで満足してよいものでしょうか。わくわく感や、
印象深さ、メッセージのつながりやリアル感なども表現できれば、
「より深く伝える」ことができるはずです。
情報デザインした画面に「動き」を加えることで、伝えられる情報を拡げる。これがアニメーションの役割であり、本誌のテーマです。
あなたの持つコンテンツをより深く伝えるためにも、
アニメーションのしくみや本質から探り、使い方を知ることで、
より魅力的なプレゼンへと昇華させましょう!!
アニメーションは、うまくハマると非常にカッコよく見えます。シュッと動いて、パパッと場面が切り替わる。聞き手に良い印象を持ってもらうためにも、ふんだんに使うぞ!……と、多くの方がドツボに落ちるのではないでしょうか。アニメーションは諸刃の剣。使い方を間違えれば非常に退屈で、無駄が多く、悪い印象を与えかねません。情報も増えすぎて、混乱を招く恐れも出てきます。これは最悪ですね。
良いものをつくるには、「なぜ私たちはアニメーションを使うのか」を自問することから始まります。なぜ自分はオブジェクトに動きを追加したのか。その動きは一体どんな意味を持ち、相手からどう見えているのか。
これらは答えの無い世界です。自分の感覚を信じながら、相手の視点をシミュレートしつつ判断していく必要があります。
本誌では、アニメーションを本質から紐解くことで、この判断基準を提案します。あなたの情報を拡張し魅力を高めるアニメーションに、ぜひ挑戦してみてください!